会計事務所のサービス 2020.6.25

会計事務所のサービス

私はインフレ時代のバブル経験者です。
 
そのころの日本は、株価はどんどん上がり、マンションもドンドン値上がりしました。
そして、人不足になり、学生は超売り手市場で、ディズニーランドや長島温泉の花水木などで企業説明会があり、誰もが知っているような一流企業へ、ドンドン就職していきました。(私は働きながら夜間大学でしたので、バブルの恩恵を受けていませんが・・・)
しかし、バブルは弾けて、一編として超氷河期になり、学生たちは就職難となりました。
そして、他世代より肥大化したバブル世代の私たちの世代は、リストラ対象となりました。
それでもなんとか生き残った者も、40歳ぐらいである程度の役職に就きましたが、超氷河期を潜り抜けた優秀な部下から突き上げられ、病気になる者もおりました。
 
そんな不景気のデフレ時代に、お客様と雑談していて、
『デフレはいい。本物が残る』
と言われた事が今でも印象に残っています。
戦後、朝鮮戦争で、足が出ないズボンでも、飛ぶように売れた事を聞いた事があります。
しかし、今、繊維産業は非常厳しい状況です。
我々会計事務所業界は、AIに仕事を取られるという事で若者が業界参入を避け、また、社会全体の人不足により、急激な人材不足となりました。
人不足を理由に、報酬の値上げ要求をしたり、顧問を断ったりする会計事務所も出てきました。
私は、会計を既存の会計事務所に任せて、会計事務所に作って頂いた試算表や決算書を基に財務分析をしてお客様に提案をしております。
先日、
『この処理では、税務上問題ないかもしれないが、経営者の判断が間違う可能性があるから直して欲しい』
と、指摘したら、
『×××』(ちょっとひどい言葉)
と言われてびっくりしました。
 
会計事務所の言うクオリティと、経験者の求めるクオリティの方向性の違いを感じました。
会計事務所は、税務を中心のクオリティと、経験者が求める経営判断の出来るクオリティが、ズレる時があるのだと感じました。
私は、財務コンサルティングをしているので、社内で他の職員から相談を受ける事があります。
税務で問題ない処理はもちろん、経営判断を間違わせないものを作ろうという意識を感じます。
また、社内でお客様がどういう仕組みで収益を得ているかの勉強会を自主的に行われていて、刺激になることがあります。
これからは、会計事務所の選択基準がもっと透明化され、大きく変わると思うので、私達はどんなサービスでどれぐらいのクオリティで提供するか、日々悩んで、変わっていかなければいけないと思いました。
 
ちなみに、私に『×××』(ちょっとひどい言葉)と言った彼も、人不足業界で負担が大きくなっていて、大変だった事がわかり、今では、お互いにいい関係で仕事していて有難い存在です。

柴田浩志

2017年税理士法人名南経営に入社。
業界経験30年以上。日本医業経営コンサルタント協会認定登録コンサルタントとして、医療機関・介護施設の税務会計に特化してコンサルティングを提供してきた。事業承継、病院・薬局等のM&A支援、医業経営財務コンサルティング、医業介護施設の業務改善コンサルティング、診療所の新規開業支援などを行っている。スタッフの個人面談など、現場に入り込んだコンサルティングを心掛けている。