事業承継の最近の傾向について

2018年5月28日

最近、コンサルティング案件のご相談で面談させていただく院長・理事長の様子が以前と違ってきているのを感じます。

以前は、「事業を子供に継がせたいので、上手く引継ぎできるアドバイスを・・・」というご相談がほとんどでした。
具体的には、医療法人化、医療法人の出資金対策、介護事業への新規展開、人事評価制度の導入、ガバナンスの強化、経営会議の設置などという内容です。

 

一方、最近は、「医療業界の将来を考えると、子供に継がせるのは、(苦労を背負わせるようで)申し訳ない。」とか「現在の病院を継がせるのではなく、自由に(自分で選択して)開業してもらいたい。」という話を数多く耳にするようになりました。
そのため、これまで院長や理事長が経営していた病院(診療所)は、「(医業経営に長けた)第三者に譲り渡したい。」とおっしゃられるのです。
開業医増加による競争激化、人口減少による人材不足・患者不足、医療財政の緊縮など不安要素が多い事が要因と思われます。

 

少なくとも、私どもにご相談いただく院長・理事長には、「安心してお子さんに事業承継して下さい。私達が付いていますから・・・。」と言えるようにしたいと思います。

内藤啓志

株式会社名南メディケアコンサルティング代表取締役社長
税理士法人名南経営 医業経営支援部 主任研究員

1996年税理士法人名南経営に入社。
入社以来20年に亘り、医療機関・介護事業所を専門として担当し、税財務分野の相談業務だけでなく、収益改善・業務改善・新事業展開・建替え・事業承継などのコンサルティングを行っている。これまで、関わった案件数は、300施設を超える。最近では、中小・中堅病院向けの医業経営コンサルティング業務を中心に活動している。2016年10月より、㈱名南メディケアコンサルティング設立し、代表取締役を務める。